アラサーが選ぶ「コメディ映画」新旧18選！＜yoiチョイス！vol.22＞

♡メンバープロフィール♡
エディターT：1993年生まれ。yoi編集部員。最近観た映画は、SNSで話題になっていた『化け猫あんずちゃん』。鑑賞後に考察コンテンツを読むのが至福の時。
エディターK：1992年生まれ。yoi編集部員。休日は、自分の中で決めたテーマに沿った複数作品を鑑賞する「ひとり映画祭」を開催。
ライターR：1991年生まれ。頑張った自分へのご褒美は、映画館のプレミアムシート。最近、世界中の映画ファンから愛される動画配信サービス「MUBI」で、気になる作品探しをするのにハマっている。

ライターR：私は韓国のコメディ映画を観ることが多くて、今年公開された作品だと、カン・ハヌル×チョン・ソミンがW主演の『ラブリセット 30日後、離婚します』が最高だった〜!!  　30日後に離婚する夫婦が、同時に記憶喪失になり繰り広げるラブコメディで、韓国では2023年に公開されて大ヒットを記録したそう。韓国の離婚法では、衝動的な離婚を防ぐために1ヶ月の熟慮期間が設けられているそうで、それを題材にしている点も興味深いよね。

エディターT：へぇ〜韓国には、そういった期間があるんですね！  知らなかった〜。

ライターR：そう、日本のようには離婚できないんだって。この映画の注目は、主演二人の表情が面白い夫婦げんかのシーン！　終始コミカルだけど、最後には心がじんわり温まる作品でもあるので、パートナーとの関係がイマイチという人も観てみるといいかも。怒りで見えなくなっていた相手のいいところを思い出すきっかけになるかなと。

ライターR：韓国のアクションコメディ映画だと、『エクストリーム・ジョブ』が激推し！

エディターK：私も好き〜!!  設定からして面白い（笑）。

エディターT：どんな物語なんですか？

ライターR：落ちこぼれの麻薬捜査班が、国際犯罪組織を捕まえるためにフライドチキン屋さんになるんだけど、そのお店が全国的に評判となってしまい…。スピード感のある作品だから、笑ってスカッとしたいときにぴったりだと思う。

エディターK：あぁ〜久しぶりに観直したい！

ライターR：私も〜!! 

ライターR：設定からして最高な韓国映画といえば、『宝くじの不時着 １等当選くじが飛んでいきました』も。韓国軍のチョヌが拾った1等6億円の当選くじ。しかし、くじは軍事境界線を越えて北朝鮮側に飛んでいってしまい、北朝鮮上級兵士のヨンホが手にする。チョヌはくじを取り戻すために、南北の共同給水区域で会談を設けるのだが…といった内容。

エディターT：あらすじだけで、もう面白そうですね（笑）。

ライターR：でしょ!?（笑）。

ライターR：あと、韓国映画を代表する作品『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン主演のハートフル・ファンタジー・コメディ映画『ハロー!? ゴースト』と、ブラックコメディ映画『完璧な他人』もおすすめ。

ライターR：前者は、自殺を考えていた主人公と、彼の前に突然現れたおばけたちの物語。正直、最初のほうは退屈だなと感じる瞬間もあるんだけど（笑）、騙されたと思って最後まで必ず観て欲しい。最初はクスクスと笑えるのに、ラストは大号泣だから。後者は、イタリアのブラックコメディ映画『おとなの事情』をリメイクした作品です。

エディターK：それこそ私はイタリア版を観ました。すごく面白いよね！　7人の男女が集まった食事会で、スマートフォンの通話やメールの履歴をさらけ出すゲームをきっかけにパーティは修羅場と化して…といった話だよね。

エディターT：世界18カ国でリメイクされたんですね！　観比べてみるのも面白いかも。

エディターK：最近観た邦画作品だと、『MONDAYS／このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』が面白かった！　物語は、同じ1週間をずっと繰り返していることに気づいた社員が、そのタイムループを終わらせるために上司に気づいてもらおうと奮闘するといった内容で、じわじわくる笑いがクセになる。激務に追われている社会人に観ていただきたい作品です！　『カメラを止めるな！』のようなノリが好きな人は、多分ハマるんじゃないかな。

あとは王道だけど、三谷幸喜作品はやっぱり好きだな〜。『ザ・マジックアワー』や『THE 有頂天ホテル』とか。

エディターT：まちがいない〜！　『記憶にございません！』、『ステキな金縛り』とかも。

ライターR：あと、『12人の優しい日本人』も。

エディターT：私が最近観た邦画の中で面白かったのは、韓国の俳優、ヤン・イクチュンさんと生田斗真さんがW主演の映画『告白 コンフェッション』。漫画『賭博黙示録カイジ』で知られる福本伸行さんの漫画が原作です。雪山で遭難した主人公の親友二人が、とある理由から山小屋で殺し合いになる物語なのですが、怖くてハラハラする中に結構笑えるシーンもあって。映画館でもドッと笑いが起きていました！　最後まで予想できない展開なので、夢中で見入ってしまうこと間違いなしです！

エディターK：面白そう〜!! 

エディターT：私は『告白 コンフェッション』を見た後に、クエンティン・タランティーノ監督の名作『ヘイトフル・エイト』も見返したくなりました！　密室殺人系や、ブラックユーモアが聞いている作品が好きな人におすすめです！
 

エディターT：雪山といえば、『逆転のトライアングル』の監督作品『フレンチアルプスで起きたこと』も大人のコメディな気がします。アルプスを家族旅行中、テラス席でごはんを食べている最中に雪崩が起きるという設定。そのときに、父親が妻と二人の子どもを置いて一目散に逃げたことがきっかけとなり、家族に亀裂が起き…みたいな内容です。気まずいシチュエーションの描き方がすごく面白いなと思いました！

エディターK：私、フランス人のフィリップ・ラショー監督がすごく好きなんだけど、彼が自ら主演・監督を務めた大ヒット作『真夜中のパリでヒャッハー！』は笑いたいときに最適かも。

出版社に勤める冴えない男性フランクが主人公で、自分の誕生日パーティが開催される日に、社長から息子の子守を頼まれてしまい、仕方なく社長の豪邸へ。そこにフランクの悪友たちが押しかけてきてバカ騒ぎを開始。翌朝、家はメチャクチャになっていて…といった話です。ちょっと下品な部分もあるけど、エスプリが効いてて面白いんだよね。「そう来る⁉️」「そこまでやるの?」となるはず（笑）。

ライターR：予告からしてカオスだね（笑）。

エディターK：イタリアの犯罪コメディ映画『いつだってやめられる　7人の危ない教授たち』も最高に面白い！　天才教授たちが研究費を稼ぐために、合法ドラッグを密造して大暴走する物語で、結構ブラックな作品だけどめちゃくちゃ笑えます。

あと、アルゼンチンとスペインの合作映画の『人生スイッチ』もおすすめ。人生において押してはいけないスイッチを押してしまったことで、不運に巻き込まれてしまう男女６名を描いたオムニバス形式の作品です。展開がすごすぎて、観るといろんなことがどうでもよくなるんだよね（笑）。

エディターT：何それ〜すごく気になる（笑）。

エディターK：ほかには、ジム・キャリーとユアン・マクレガーが主演の『フィリップ、きみを愛してる！』もいい作品。

ライターR：あ〜、まちがいない！　実話ベースの映画だよね。

エディターT：へぇ〜どんな内容なんですか？

エディターK：獄中で運命の相手と出会ったゲイの男性が、その恋人を愛するあまり詐欺と脱獄を繰り返すという話。

ライターR：ジム・キャリーが演じるキャラクターのはちゃめちゃな行動にクスっとなる。観返したくなってきた〜。

エディターK：私も！　あり得なすぎる展開なのに、実話というから驚き。

エディターT：では今回はここらへんでお開きにしましょう。

エディターK&ライターR：ではまた〜!!

画像デザイン／前原悠花　取材・文／海渡理恵　企画・編集・イラスト／木村美紀（yoi）