セックスのお悩みは、人によって、また、相手との関係やそのときの状況によっても変わるもの。yoiで大きな反響のあった、【セックスのお悩み】にまつわる記事TOP5をピックアップ! あなたのモヤモヤ解決に役立つヒントを見つけて!

1位 ◆ 性欲が行方不明…! 出産後のセックスレス、パートナーとどう向き合う?【シオリーヌのSAY(性)HELLO!】

セックスにまつわるモヤモヤについて、助産師兼性教育YouTuberのシオリーヌさんと考える連載『SAY(性)HELLO!』。今回は、読者から寄せられた出産後のセックスにまつわるお悩みについて、シオリーヌさんとゲストが話し合うことに。お招きしたメンバーは、カップルでお互いの価値観を共有できるアプリ「ふたり会議」を運営するあつたゆかさん、コンドームや潤滑ゼリーなどの衛生・生活用品を取り扱う企業、ジェクスのマーケティング企画部・三木望さん。

セックスのお悩み シオリーヌさん

【読者のお悩み】
4人目の子どもを出産してから、性欲が行方不明です。お産の感覚がまだ残っている感じがして、セックスをするのが怖い…。パートナーからは誘われるのですが、何度断っても「一度試してみよう」の一点張り。なかなか気持ちをわかってもらえていない気がします——。

産後になってみないとわからない、気持ちの変化

シオリーヌ 産後は特に、ホルモンバランスによる心身の変化が大きいタイミングです。産前よりも性的欲求が減少したり、子育てによる寝不足でセックスをしたくない方も多いですよね。実際に、私も出産の動画をYouTubeにアップしてから、コメント欄にこういった悩みが届く機会が増えたと感じています。

身体面では、産後1カ月の健診で医師が問題がないと判断すれば、「セックスを再開していい」と言われるケースが多いですが、心身ともにセックスできる状態になったと本人が感じられるかどうかは、個人差があります。それは、本当に産後になってみないとわからない。今まで感じたことのない自分自身の感情に、戸惑う方も多いです。だから、性行為のタイミングは、体の回復だけでなく精神面や環境面など、いろいろな側面から判断していく必要がありますよね。

あつた 出産後は、まさに育児という“緊急のタスク”が発生している状態。二人の関係におけるセックスの優先順位が、これまでと変わる時期でもあります。そのなかで、セックスをどこに位置づけるのか、パートナー間で意思確認をしてから方法を探っていくのがよいのかなと感じます。

三木 私たちのメーカーでは性交痛用の潤滑ゼリーを販売しているのですが、問い合わせフォームに、産後のセックスについての相談をいただくことがすごく多いです。そこからも、悩んでいる方がたくさんいると感じますね。

「セックスがない現状」をどうとらえているか、のすり合わせ

セックスのお悩み セックスレス

シオリーヌ まず、現状をどうとらえているのかをパートナー間で共有するのが第一ステップなのではないでしょうか。解決したいと思っているのか、「今はこれでもしょうがないよね」と思っているのか、産後のいちばん大変な時期を乗り越えたら再開したいと思っているのか…どういうスタンスでセックスに向き合っているのかについて、お互いの意思をすり合わせることが必要なのかなと。子どもがまだ幼いうちは、セックスの優先度を下げて育児に専念するという選択もありますし、もしセックスレスを解決したいと思っているのであれば、現実的な解決策を考えていく必要があるかもしれないし…。

あつた パートナー同士で話し合ったうえで「産後のセックスもお互いにとって重要」と判断したならば、二人きりになれる時間を捻出してみるのもありですよね。例えば私が知っている方は、二人の時間をつくるために、赤ちゃんが自力で寝られる習慣を訓練していく「ネントレ(ねんねトレーニング)」をしていました。

シオリーヌ 二人でゆっくりする時間を持つために、共通の目標を持つ、というのは、たとえそれが実現できなかったとしても、いいパートナーシップにつながりそうですよね。

2位 ◆ 性交痛がつらい。子宮摘出後にセックスはどう変化する?…に産婦人科医が回答!【大人のリアルなセックスお悩み相談室 第1回】

年齢を重ねれば、体調や見た目が変化するのは当然のこと。女性の場合、ホルモンの影響もあって、その変化を大きく感じる人もいます。セックスに関しても10代や20代の頃とはまた違った悩みが生まれてくるもの。そこで今回、大人の女性ならではのセックスの悩みや疑問についてyoiでアンケートを実施したところ、「痛みが気になるようになった」「以前のように性欲がわかない」「パートナーとの関係性が変わってきた」など、さまざまな声がたくさん寄せられました。

自身の体の変化によってセックスを楽しめなくなってしまったり、パートナーとの関係にも不安を感じたり…。そんな読者に、産婦人科医の高橋怜奈先生が寄り添い、アドバイスします! 第1回目は、なかでも特に多かった「痛い」「濡れにくい」といったお悩みについて。

※ 2022年12月〜2023年1月にyoi公式Instagramにてアンケートを実施。

高橋怜奈先生

産婦人科医

高橋怜奈先生

産婦人科医、医学博士。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科に在籍。ベリーダンサー、元プロボクサー。メディア出演をはじめ、SNSやYouTubeなどで医療情報の発信も積極的に行う。

セックスのお悩み 濡れにくい 性交痛

年齢を重ねるなかでの体やセックスの変化について聞いたところ、「なんだか濡れにくい...」「痛みが気になる...」といったお悩みを抱く方が大多数。なぜ、そのようなことが起こるのでしょう? 

お悩み① 濡れづらくなって、痛いと感じることも。彼とのセックスを再び楽しむには?

愛情表現としてももともとセックスが好きなほうだったのですが、同棲しだして約2年の今、気持ち的にはしたくても、体が反応せず、あまり感じなくなってきてしまいました。また、年齢のせいか濡れづらく、痛いと感じることも。でも、それを素直に伝えられずにいます。自分としては大好きな人とできることがとてもうれしいのですが、「したいのに、したくない」というツライ状況です。
今の自分の体との向き合い方、また、彼とのセックスに有効なセルフプレジャーがあれば知りたいです。セルフプレジャーは、いろいろな情報がありますが、なかなかハードルが高く、気軽にできることから知りたいです。(そんせんにんさん・26歳)

お悩み② 産後の性交痛が悩み。どう克服すればいい?

産後7年経ちますが、性交痛があります。頻度も2〜3カ月に一度だからなのか、毎回痛みがあります。産前は後背位が好きでしたが、とても痛くてできません。性交痛の克服の仕方が知りたいです。また、毎回シチュエーションが同じで、私自身がかなりマンネリ化してしまっています。(みーこさん・31歳)

セックスのお悩み 性交痛に悩む女性 産後

3位 ◆ セックスの頻度や好みの違い、パートナーのED問題をどう伝える? コミュニケーションのコツを婦人科医が回答!【大人のリアルなセックスお悩み相談室 第3回】

たとえ長く付き合っている恋人同士や夫婦であっても、なかなかオープンに話しづらいセックスのこと。実はモヤモヤやイライラを胸に秘めている女性がたくさんいるようです。yoiが実施した、セックスの悩みや疑問についてアンケートでも、たくさんのリアルな声が集まりました。

そこで今回は、「パートナーとのセックスに関わるコミュニケーション」をテーマにお悩みをピックアップ。産婦人科医の高橋怜奈先生がお答えします!

※ 2022年12月〜2023年1月にyoi公式Instagramにてアンケートを実施。

高橋怜奈先生

産婦人科医

高橋怜奈先生

産婦人科医、医学博士。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科に在籍。ベリーダンサー、元プロボクサー。メディア出演をはじめ、SNSやYouTubeなどで医療情報の発信も積極的に行う。

セックスのお悩み パートナーとのコミュニケーション

セックスは、感じ方も考え方も人それぞれ。どんなに親しい関係性であっても、自分の気持ちや要望を伝えるのはなかなか難しいものですよね。「相手を傷つけたくない」「嫌われたくない...」そんな思いから、「伝えたいのに伝えられない」人は多いようです。

お悩み① 正直、不快なことも...。傷つけないように断るには?

 確実に性欲がなくなってきているのに対して、彼氏はまだ衰える気配がなく、相手を傷つけない断り方が難しい。また、彼はAVを見過ぎなのか、「潮を吹かす=女の人は気持ちいい」と思っています。私的には尿意を催すポイントを刺激しまくられると、オシッコがでるけど気持ちよくはないし、腟とかが傷つきそうで正直不快…。でも、本人は私を気持ちよくさせたい一心でしているのかと思うと、キツく拒否するのもしらけさせるようで伝えにくい…。何度かあまり好きではないと言っているけど、恥ずかしくてそう言っていると思われてる確率が高いです。(じょ~さん・36歳)

●ただ断るのではなく、別の選択肢を提示してみる。

高橋先生:セックスの好みや、前戯の仕方、愛情表現について、自分が気持ちよくない、あるいは不快に感じるような場合、相手のことを考えると自分の気持ちを伝えるのはなかなか難しいですよね。そんなとき、相手自身を否定するのではなく、なぜそのような行為が嫌なのかを冷静に伝えること、そして、自分がしてほしい別の選択肢を提示するのが大切です

例えばセックスや行為を断るときも、「〜はイヤだ」というネガティブな言い方ではなく、「今日はハグにしよう」「今日は○○がしたい」「△△のほうが好きだな」など、別の選択肢を提案するようにすると、相手も「断られた」というネガティブな感情が少なくなります(ただ、何度も同じことを言っても繰り返される場合にははっきり言うべきです)。


セックスのお悩み キスする男女 セックスレス

4位 ◆ セックス“アクティブ派”だった30代女性が「性交痛」に悩みはじめてから見えてきたこと【シオリーヌのSAY(性) HELLO!】

セックスにまつわるモヤモヤについて、助産師兼性教育YouTuberのシオリーヌさんと考える連載『SAY(性)HELLO!』。今回は「性欲のグラデーション」をテーマに、前後編にわたってお届け。性に関して異なる考えを持つ方々と、それぞれの価値観について話します。前編にご登場いただくのは、「性にオープンだったが、あるときから性交痛に悩まされるようになった」というAさん。解決を目指す過程で向き合った、セックスに対する考えとはー。

セックスのお悩み シオリーヌさん 性交痛

今回の参加者は…

Aさん:30代前半、PR業務に従事。1年ほど前に結婚。もともと性についてオープンに話したり、セックスを楽しむタイプだったが、半年ほど前から性交痛に悩まされるように。

パートナーとのセックスで挿入時に痛みを感じるように…

セックスのお悩み 性交痛 スキンシップ

ーー今回は「性欲」をテーマに対談ができればと思っています。はじめに、Aさんのセックスに対する向き合い方をお伺いできますでしょうか。

Aさん もともと、性には積極的なタイプでした。誰かと肌を触れ合わせる機会ってセックス以外にはなかなかないし、単純に気持ちがいい。友達とも性に関してオープンに話すほうだと思います。これまでパートナーとは、週に1〜2回はセックスができたらいいなと考えていました。

シオリーヌさん Aさんは結婚して1年たつパートナーがいらっしゃるということですが、最近、セックスの際に性交痛を感じるようになったそうですね。

Aさん そうなんです。今の夫とはつき合っていた頃からコンスタントにセックスをしていたのですが、少し前から急に挿入に痛みを生じるようになってしまって…。コミュニケーションとしてスキンシップを大切にしていましたし、籍を入れてからは妊活についても真剣に考え出していたので、かなりショックでした。

シオリーヌさん その痛みに気づいてから、どのような対処法を取ったのでしょうか。

Aさん 以前クラミジアに感染したことがあったので、今回も何かの病気かもしれないと思ってレディースクリニックに行きました。ただ、感染症の検査や子宮のエコーをしてもなんの問題も見つからず、原因はわからないままで…。そこで、同じような経験のある友人に相談してみたら、「これ使ってみて」とおすすめの潤滑剤をくれたんです。

実際に使ってみたら、私は痛みなくセックスができたのですが、今度は夫が気持ちよさを感じなくなってしまったみたいで…。セックスのあと、「本当に言いづらいんだけど、水の中にいるみたいで全然気持ちよくない」と打ち明けられました。それでは二人にとっての最適解にならないと思い、結局潤滑剤も使わなくなりました。

シオリーヌさん なるほど。Aさんの痛みの解消だけでなく、二人でセックスを楽しむことをゴールに設定したんですね。Aさんにとってセックスがコミュニケーションとして重要な役割を果たしているのがよくわかります。

5位 ◆ 女性の立場で考える【コンドーム】記事3選! セックスのお悩み別おすすめ、大学生がコンドームを作った理由、女性がコンドームを持っていると引かれる?etc

女性の体・心・性のウェルネスに欠かせない問題である“避妊”。日本ではまだまだ、避妊は男性主導で行うものというムードも残っているけれど、自分にとって大事な問題だからこそ、女性もきちんと知り、考えるべきこと。

もっとも身近な避妊方法であるコンドームについて、女性の立場で考えてみたyoiの人気記事を3つピックアップ! 

コンドームの避妊成功率は100%ではないものの、処方箋なしでいつでもどこでも手に入りやすく、性感染症予防や他の避妊法との併用にも役立ちます。ぜひこの機会にじっくり記事を読み、コンドームについて知識や考えを深めてくださいね。

①痛い、濡れにくい、マンネリ気味…。セックスのお悩み別におすすめ! コンドーム比べてみました【触って語るコンドームレポ】

避妊や性感染症予防など、妊娠を望まない時期の安全なセックスに有効なコンドーム。最近では、さまざまな形、素材、香りの、バリエーションに富んだ製品が増えています。一方で、「どれを選べばいいのかわからない」「なんとなく、いつも同じメーカーのものを使っている」という人も多いのではないでしょうか? 

そこで今回は、これまで約130種類のアイテムを調べてきたというコンドームソムリエのAiさんに、「性交痛がつらい」「パートナーとマンネリ気味」「ゴムのにおいが気になる」など、セックスのお悩み別に、おすすめのアイテムを教えていただきました!

そして後日、おすすめを聞いた“yoiコンドームお試し隊”が、原宿のコンドーム専門店『コンドマニア』に集結! 実際にコンドームを“見て・触って”、正直にレビューします。ぜひ皆さんもお気に入りの一品を見つけてみてください。

コンドマニア原宿店 コンドーム セックスのお悩み

Ai

コンドームソムリエ

Ai

現役養護教諭、公認心理師、思春期保健相談士、防災士、兼コンドームソムリエ®︎。国内約130種類以上のコンドームを調べ、主にSNSを中心に発信を行う。「コンドーム選びを前戯に!」をテーマに、実物を触って嗅いで引っ張れる「コンドーム試触会®︎」を主催。

意外と知らないコンドームの基礎知識

基礎知識① コンドームの素材は、実は3種類ある!

コンドーム 素材 避妊 セックスのお悩み

コンドームソムリエのAiさんによると、コンドームの素材には、「天然ゴムラテックス(以下ラテックス)」「ポリウレタン」「イソプレンラバー」の3種類があるそう。まずはこの中から、自分やパートナーに合った素材を選ぶことが大切だといいます。

①コンドームの代表:ラテックス
「日本でいちばん多く生産されているのが、このラテックス製のコンドームです。よく伸びるのが特徴ですが、ゴム素材ならではの“引っかかり感”のような、摩擦を感じる人も。また、ゴム手袋などで手がかゆくなってしまう方はラテックスアレルギーの可能性が高く、その場合コンドームでも膣内が痛い、かゆい、などの症状が出てくることもあります。その場合は別の素材を選びましょう」

②薄さと熱伝導が特徴:ポリウレタン
「ラテックスアレルギーがある方でも使えるのが、ポリウレタン。0.01mmなど、薄さを謳ったコンドームは、このタイプです。表面がプラスチックのようにつるっとしていて熱伝導率も高く、ぬくもりが伝わりやすいというメリットが。一方で、ラテックスより伸びにくいため、男性側のサイズが合わなかったり、装着時に失敗が起きやすかったり、というデメリットも。値段はラテックスよりも少々高いことが多いです」

③ニューフェイス:イソプレンラバー
「イソプレンラバー=合成ゴムは、ラテックスアレルギーの心配もなく、伸縮性もある、いいとこ取りの素材です。ただ、最近導入された素材のため、製品の数はまだまだ少ないです」

「性交痛が気になる方や、セックスのあと性器がかゆくなってしまう方は、コンドームの素材が合っていない可能性があるので、まずは3種類を使い比べて自分の“推しコンドーム”を見つけてみましょう」