自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiでは、男性同士でも話題に上る機会が少ないという男性の体や性器にまつわる悩みやギモンを聞き込み調査。プライベートケアクリニック東京・東京院の院長である小堀善友先生にお答えいただきました。 

男性器のギモン20

Q23.精液の量や濃さが変化する原因は?

23個目のギモンは、【精液の量や濃さが変化する原因は?】。女性が自身のおりものや生理で健康状態を意識するように、男性はマスターベーションやセックスで射精した後、精液の色や量をさりげなくチェックするときがあるのだそう。毎回違いはあるものの、明らかに以前よりも量が減ってきた…というお悩みに、小堀先生のアンサーは?

A23.主な原因は加齢です

小堀先生1日に作られる精子の数と精液量は加齢とともに減少していきますし、精子の運動率が極端に下がるというデータが報告されています。ただ、年齢を重ねても濃度については大きな変化はありません。年齢が若くても、精液の量には個人差があり、そのときの状況や性的興奮の度合いによっても変化します。

疲れがたまっていると精液の量が少ないときもあるし、パートナーといつもとは違うシチュエーションでセックスをすることで量が増えることもあります。男性の体は不思議なもので、いわゆる“そういう気分じゃない”という状況が勃起力や精液の量に大きく影響してくるのです。女性でいうと、リラックスしているときや性的興奮が十分に高まっているほうが、腟が濡れやすくなるのと同じことだと思いますよ。

あとは、ご自身が抱えている病気が精液量に影響を与えている可能性も! 脊髄損傷や骨盤内の手術経験による神経障害、抗うつ剤などの薬剤性、もっとも多いのは糖尿病です。これらが原因で精液量が減っているならば、影響を与えている病気を治療すれば改善する場合があります。

精子ができる流れ

小堀善友(こぼりよしとも)先生

プライベートケアクリニック東京・東京院 院長

小堀善友(こぼりよしとも)先生

日本泌尿器科学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性機能学会専門医、日本性科学会セックスセラピストなど多数の資格を保有。金沢大学医学部を卒業後、獨協医科大学越谷病院(現・ 獨協医科大学埼玉医療センター)の泌尿器科に勤務したのち、アメリカ・イリノイ大学に招請研究員として留学。2021年より、プライベートケアクリニック東京 東京院の院長を務める。主に男性性機能障害、男性不妊症、性感染症を専門にしており、ホームページのブログやSNSではメンズヘルスについての情報発信にも取り組む。著書に『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『泌尿器科医が教える「正しいマスターベーション」』(インプレス)などがある。

取材・文/井上ハナエ 企画・構成/木村美紀(yoi)