2024年8月より、多数ご応募いただいた中から読者代表として選ばれた「yoiクリエイターズ」による発信がスタート!一人につき、毎月2記事ずつ更新していきます。今回は石坂友里さんの第3回目、おすすめの韓国オーガニックコスメを紹介してもらいました。
【yoiクリエイターズとは?】
yoiの読者としての目線を生かし、語学やアート、文章表現などのクリエイティブスキルを発揮して、情報を発信していくクリエイターのこと。ビューティーやウェルネス、カルチャーや社会派の記事など、それぞれの得意分野でyoi読者におすすめのコンテンツを毎月配信します。メンバーは24年8月現在石坂友里さん、くどうあやさん。
今回は、韓国の伝統がギュッと詰まった私のおすすめ韓国コスメ「古闇斎(コウンジェ)」を紹介します。韓方はもちろん、ハーブやオーガニック好きの方も必見、韓国ならではの素材を使ったユニークなアイテムの情報をお届けします。
「古闇斎(コウンジェ)」とは?
古闇斎は、韓国ならではの自然素材と、100%天然抽出オイルを使用したハンドメイド石鹸の専門店。2010年にソウル・仁寺洞(東京でいう浅草のようなエリア)にオープンし、現在は釜山に工房を構えています。素材の効果を最大限に生かし、ニキビや肌あれなど、肌のトラブルを解決してくれるとあって、地元の人からだけでなく、日本をはじめ香港や米国など、海外のユーザーからも愛されています。
古闇斎との出合い
そんな古闇斎と出合ったのは、ニキビができやすく、どんな治療をしてもよくならなかった私の肌が、ハーブによって改善の兆しを見せはじめた昨年冬のこと。「ハーブが効くならこれもいいかも!」と、韓国に住む義母が、「オーガニックオイルで作った弱酸性薬用ヨモギ石鹸」をクリスマスプレゼントと一緒に送ってくれたのがきっかけでした。
石鹸を包装紙から出して洗面台に置くと、ふわぁ〜っと韓方の香りが広がりました。それはまるで、韓国のスパにいるような癒しの香り。そして使用してみると、肌がスベスベするのを感じました。いつもガサガサしていた自分の肌を「滑らか」と感じられたのは本当に久しぶりのことで、それは私にとって、運命の出合いでした。
ハンドメイド石鹸
(上)白い韓方マッコリ石鹸/10000ウォン・(中)有機オイルで作った弱酸性の米のとぎ汁石鹸/11000ウォン・(下)オーガニックオイルで作った弱酸性薬用ヨモギ石鹸/12000ウォン
まず紹介したいのが、先ほども触れたハンドメイド石鹸です。今回はヨモギ石鹸のほかに、初めて「韓方マッコリ石鹸」と「有機オイルで作った弱酸性の米のとぎ汁石鹸」も購入してみました。「韓方マッコリ石鹸」は古闇斎のベストセラー商品だそうです。そして古闇斎の石鹸には、「時をかけて生まれる深みのある石鹸」というキャッチコピーがあります。それは、ひとつの石鹸を作るのに、長い長い時間を要しているからなんです。
まず、印象的なのはその香り。古闇斎では石鹸ひとつひとつに天然の香りをしっかりと閉じ込めるため、3つの工程を重ねて作っているんだとか。その後、500日間の熟成期間を経て、ようやく完成します。さらに「オイル一滴」から丁寧に作り上げるため、個体によっては天然植物性オイルとともに6カ月以上寝かせることもあり、その時間を加えると、一つの石鹸を完成させるまでに1000日以上かかることもあるそうです。
長い時間がかかっても、コストがかかったとしても、いい材料を惜しまず使って作れるのはハンドメイド石鹸だからこそ。石鹸を作る工程はこちらから見ることができるので、興味のある方は見てみてくださいね!工房の様子も見ることができ、面白いです。
(上)白い韓方マッコリ石鹸 ・(下)オーガニックオイルで作った弱酸性薬用ヨモギ石鹸
それぞれ包装紙を開けると、中には手作り感あふれる石鹸が!
凍てつく冬の地でも生き残るほどの強い生命力を持つヨモギを使った石鹸は、ミネラルやビタミンA、Cが豊富に含まれており、ヘンプシードオイルと、ホホバオイルの保湿効果も相まって、使用後も肌が突っ張ることはありません。そしてヨモギの鎮静効果のおかげか、私はこれを使ってから大きなニキビができにくくなりました。デコルテや背中ニキビが気になるときは全身に使っています。
次にミントの爽やかな香りがする「韓方マッコリ石鹸」。韓国で最も古い歴史を持つ白い伝統酒、マッコリとミントで作られたこの石鹸は、米麹の魅力をふんだんに取り入れ、特にエイジングケアに効果的な石鹸です。マッコリの麹は天然の保湿成分を多く含み、疲れた肌にハリとうるおいを与えるだけでなく、夏はさっぱり、乾燥する冬にはしっかりとした保湿効果を発揮してくれるそう。洗顔後は、ピーリングした後のようにツルツルの肌に!
「有機オイルで作った弱酸性の米のとぎ汁石鹸」は3つの中でいちばんしっとりしていて、泡立ちも滑らかです。そして洗顔後は、肌に透明感が出るのを感じました。十分に泡立ててから、優しくマッサージするように顔や体を洗えば、柔らかいスクラブ作用で、肌が一層生き生きとするのを感じられます。そして米のとぎ汁の成分を吸収するために2〜3分おいてから洗い流すのがおすすめだそうです。
フローラルウォーター
(左)ツルニンジンとクジンのフローラルウォーター/11900ウォン・(右)ツボクサのフローラルウォーター/11900ウォン
そして気になっていたフローラルウォーターも購入してみました。まず「ツルニンジンとクジンのフローラルウォーター」は、肌のトラブル、ニキビ、かゆみなどに効果的なスプレー式のローション。ローションがとても細かい霧状で噴出されるため、背中や頭皮にもスプレーしやすいです。香りは高麗人参のような独特な香りがして......「体によさそう」といった印象です(笑)。
「ツボクサのフローラルウォーター」に使用されているツボクサは、韓国では別名「虎の草」と呼ばれており、傷を負った虎がツボクサに体を擦り付け、傷を治していたという伝説があるほど、傷を治癒する効果が高いと言われています。韓国で有名な傷用軟膏の主成分としても使われているそうです。このローションは特に就寝前にたっぷりと顔にスプレーして寝ると、翌日、肌の状態がすごくいいんだとか。
どちらも使用感はとても軽いので、これ一本を化粧水として使用するより、今使っているスキンケアアイテムにプラスするのがよさそうだと思いました。私は夜のスキンケア時に「ツボクサのフローラルウォーター」をクリームに混ぜて使っています。クリームと混ぜることで乾燥も気にならないし、翌日の朝、肌がしっとりして小さなニキビも目立たなくなる気がしてうれしいです(クリームに混ぜる方法は、パッケージに書いてあったおすすめの使い方です♩)。
「ツルニンジンとクジンのフローラルウォーター」は冷蔵庫の中に入れて冷やし、気分転換をしたいときに惜しみなくたくさん使っています。韓方の素材がそのままスーッと肌に染み込んでいく感じがして、とても気持ちいいんです!
HONEY 50% FOOT SOAP
HONEY 50% FOOT SOAP
そしてこちらの「HONEY 50% FOOT SOAP」はおまけでいただいたもの。木酢液と硫黄、そしてコーヒーの花から採れたハチミツをたっぷり使った足用のリキッドソープです。黒くてとろ〜りとしていて、石鹸というよりは、本物の蜂蜜のようなテクスチャーでした。あまり泡立ちはしませんが、洗い上がりがさっぱりしていて、コーヒーのような香ばしい、男性の香水のような香りが持続しました。
韓国でコスメを買うと、大量の試供品をもらえることに驚く方も多いと思いますが、個人のお店でもそれは同じ。オーナーの「心」を感じる韓国ならではサービスに、温かい気持ちになりました。
ちょっぴりマイナーが、逆に新しい韓国コスメ
釜山にある工房では、自分に合ったクレンジングオイルや石鹸が作れるワークショップも行っているそうです。オーナーさんは日本語もお話しできるとのことなので、ぜひ釜山旅行の際は立ち寄ってみてくださいね!ひとつひとつの包装もかわいいので、おみやげやプレゼントにもおすすめです。また、釜山に行けなくてもネットで購入すれば日本へ海外発送してくれるそうです。
最新の流行の韓国コスメもいいけれど、私はやっぱり現地の人が教えてくれる、韓国ならではの素材を使ったコスメにも魅力を感じます。これからも韓国の最新情報とともに、オーガニック好きな私が選ぶちょっぴりマイナーが逆に新しい!?そんなユニークな韓国コスメも紹介していけたらと思います。
1st floor, Manna Distribution ,32 Muyang 2-gil, Gijang-eup Gijang, Busan, Korea
釜山広域市 機張郡 機張邑 無洋2キル 32 マンナ流通 1階
構成・文/石坂友里