まつ毛を美しく飾るために僕が特にこだわったのは、長さでも太さでもなく“ツヤ”でした
UNMIXからの新たなまつ毛の提案を02ナチュラルブラウンに託してみました。
桜の開花に合わせたかのように、『UNMIX』からも春夏の光の中で楽しめる、軽やかで実用性の高い新製品のニュースが届きました! 新アイテム「モイスチャーバーム リッププライマー」を筆頭に、「グロッシーラッシュ マスカラ 02」(4/1発売)、「アイラッシュライナー 05」(5/1発売)といったそれぞれ新色、新アイテムの「アイリッドニュアンス ダブル 01」と、新色の「アイシャドーペン 05」(共に6/1発売)がリリースされ、ひと足早く手にしたyoiスタッフをはじめ、美容関係者からも好評です。なかでも、2022年9月に“ぬれたように艶やかな黒髪”をイメージして開発された「グロッシーラッシュ マスカラ」の新色は、美容好きのあいだでおおいに盛り上がっています。
「“もっと長く、もっと太く…”。まつ毛のコンプレックスから来るマスカラのニーズ。でも僕は、そういうまつげが本当に美しいのか、ずっと不思議な思いで見てきました。だから、昨年初リリースした『UNMIX』のグロッシーラッシュ マスカラは、まつ毛を美しく強調するために、みずみずしく健やかに見える仕上がりを目指しました。
そのために求めたのは、マスカラをつけたまつ毛の表面が漆塗りのように滑らかにフラットで、光をきれいに反射すること。髪もそうですが、ジェルでぬれたような質感にするとツヤが出て存在感が高まるんです。ところが、僕が見てきた多くのマスカラは、つけたてのぬれているときはツヤがあるのに、乾くとツヤが消えてしまう。だから僕は撮影のときには、オイルベースのウォータープルーフタイプを使ってツヤを演出していました。ただ、皮脂とオイルベースの化粧品に弱くてにじみやすいのがネック。その点、お湯で簡単に落とせる乳化タイプは、まつ毛の物理的な刺激を減らせるし、利便性もいいのですが、ツヤが出ない。グロッシーラッシュ マスカラは、まさにこのジレンマをどうしたらいいのか、が開発のスタートでした」
『乾いても縮まない』にこだわったマスカラの処方開発テストの一過程。
「そこで、一般的なマスカラをよーく観察してみると、マスカラは乾くときに縮んで表面に細かいシワがよるためにツヤがなくなることに気づきました。そこからは、乳化タイプでも自然なツヤ感を作り出すために、できるだけ縮まない処方を追求。さらに、まつ毛表面に凹凸を作るもととなる繊維をいっさい使わず、漆や黒のマニキュアのようなほどよいトロミの粘度でマスカラを作り、その表面張力で毛の表面を滑らかにする処方に行きつきました」
あくまでもツヤにこだわる吉川さんらしいアイデアで、本当のまつ毛よりも艶やかに仕上げるマスカラを実現。しかも、マスカラの粘度が作り出すコーティングの厚みがそのままボリュームとなるため、繊維を使わなくてもまつ毛をちょうどいいバランスで太く見せることも可能になったそう。このマスカラが発売されると、マスカラを開発する研究者からも称賛の声が挙がりました。
「僕はこのマスカラの特徴を一般の方にはあまり説明してこなかったのですが、実際使った方々からは、『ツヤが持続する』『時間がたってもボソボソしない』など、僕がこだわったポイントがちゃんと伝わっていて、とても好評でした。そういう意味では、皆さんの潜在的な思いをくみ取れたんじゃないかなと思っています」
新色のナチュラルブラウンは、超ナチュラル派や大人の目元の存在感を高めたいときにおすすめです
そんな吉川さんのこだわりがギュッと詰まり、マスカラに対する不満をみごとクリアしたグロッシーラッシュ マスカラに、この春、新たにナチュラルブラウンが仲間入りします。
「この春夏の軽やかなメイクムードをじゃましないためにまつ毛を軽やかに仕上げたい、というのもありましたし、これ、どこにも話していないのですが、年齢を重ねてまつ毛が減ってくると、グロッシーラッシュ マスカラのブラックでも重たく、違和感が出てしまうという声があったんです。
そのニーズへの答えが、必要以上に際立てずに、まつ毛を艶やかにすることで存在を強調するナチュラルブラウンカラーでした。ブラックより色味がやわらかなブラウンでも、そのまま色をブラウンに変えるだけだとやっぱり目元に違和感が出てしまうんです。だから、色を変えるというより半透明にするイメージで、ツヤにこだわりつつ、01ブラックの漆黒の際立ちをやわらげた仕上がり。これなら、さりげなさを求めている人たちにフィットするんじゃないかな」
僕の考えではマスカラとアイラッシュライナーは一対。このふたつで自然に視線を強調します。
「もう少し目ヂカラを出したいときは、5月に発売するアイラッシュライナー 05のチョコレートを。これもブラウンなのですが、マスカラと色を合わせているので、ラインの存在を強調しすぎずまつ毛の存在感を強めることができます。このふたつをセットで使ってもらえると、さりげなくまつ毛を際立てて、目の輪郭を強調することができますよ」
吉川さんの、そして『UNMIX』のフィロソフィーでもある“生き生きとその人らしく輝くこと”を体現したかのようなグロッシーラッシュ マスカラ。つけてみれば、きっと、「美しいまつ毛とは?」「まつ毛を装うとは?」の答えが見つかるはずです。
取材・文/藤井優美(dis-moi) 撮影/Mikako Koyama 企画・編集/木下理恵(MAQUIA)