まもなくyoiのローンチから1年。巻頭連載『Weekly Empowerment』では、4人の執筆者による本・音楽・漫画・映画のレビューを週替わりで掲載しています。今週は1周年を記念して、これまでに公開された記事の中からいちばん読まれたレビューをジャンルごとに発表します! 

いちばん多く読まれた書評はこの作品!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_1

『わたしの好きな季語』川上弘美 ¥1,870/NHK出版

『わたしの好きな季語』は、俳人でもある作家の川上弘美さんによる「季語」にまつわるエッセイ集。季語に触れることで、自分の内にある感情や記憶が呼び起こされる面白さを体感できる一冊です。木村綾子さんが選んだエンパワメントワード「青々とした時には、その勢いを。そして、茶色く枯れた時には、その寂寞とした静けさを。」から広がるイメージは、きっと読み手によっても違うはず。自身も俳句に親しむ木村さんならではの回でした。【2021年9月28日公開】

2位&3位の記事はこちら!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_2_1

リレー形式で綴られる、阿佐ヶ谷密着型のエッセイ集『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(阿佐ヶ谷姉妹/幻冬舎文庫)。エンパワメントワードは「最高の話し相手が当たり前に近くにいる、とてもありがたいことです。」。【2021年10月25日公開】

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_2_2

『i』(西 加奈子/ポプラ文庫)は、虚数と同じ響きの名前を与えられた主人公がさまざまな環境や境遇の中で、自分の存在(アイデンティティ)を問い続ける物語。エンパワメントワードは、「この世界にアイは、存在する。」。【2021年11月22日公開】

いちばん多く読まれた音楽評はこの作品!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_3

『Cuz I Love You/コズ・アイ・ラヴ・ユー』Lizzo  ¥2,178/ワーナーミュージックジャパン

先日、自身のオーディション番組『リゾのビッグスター発掘』がエミー賞を受賞したLizzoの『Juice』は、「鏡よ鏡、待って、言わないで 自分が可愛いってわかっているから」などエンパワメントワードあふれる1曲。「美しさの価値や基準は他人に決めてもらうものではなく、自分で決めるものだとユーモラスかつパワフルに歌った楽曲。Lizzoの言動は、いつだってありのままの自分に自信を持つことこそが“美しさ”なのだと教えてくれます」と、音楽ライターの海渡理恵さんは曲への思いを語ってくれました。【2021年10月4日公開】

2位&3位の記事はこちら!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_4_1

『Underdog』(『ALICIA』/ソニー・ミュージックレーベルズ)は、卓越したシンガーソングライターであり、慈善活動家でもあるアリシア・キーズが挑戦者たちに贈る賛歌。エンパワメントワードは「わたしは型を破るようにできているの」。【2021年11月1日公開】

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_4_2

『Hope』(『COLLAPSED IN SUNBEAMS』/Transgressive)は、21歳のシンガーソング・ライターで詩人のArlo Parks(アーロ・パークス)が友人について書いた曲。エンパワメントワードは「君は孤独だと思っているけれど 君はひとりじゃないよ 誰もが傷を持っている」。【2021年12月27日公開】

いちばん多く読まれた漫画評はこの作品!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_5

『海が走るエンドロール』たらちねジョン ¥660/秋田書店(ボニータ・コミックス)

大型書店でマンガ担当を務めていた田中香織さんが記念すべき第1回で取り上げた『海が走るエンドロール』。作中のエンパワメントワード「誰でも船は出せる」に勇気をもらった人も多いのでは。自分を変える勇気や、その先に広がる世界を描くこの作品は、2021年夏に第1巻が発売された直後から話題となり、宝島社「このマンガがすごい!2022」のオンナ編第1位、「第12回ananマンガ大賞」準大賞を受賞! 今後の展開にもぜひ注目を。【2021年10月11日公開】

2位&3位の記事はこちら!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_6_1

田中さんが「社会人として今を生きる、すべての人に届けたい1冊」と語った『今夜すきやきだよ』(谷口菜津子/新潮社)。エンパワメントワードは「理解できなくても 見守っていて欲しいものだね」。【2021年11月8日公開】

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_6_2

『ブスなんて言わないで』(とあるアラ子/講談社)は、ルッキズムの問題に真摯に立ち向かう話題作。エンパワメントワードは「ただ唯一同じなのは 世界を変えたいと思う気持ち」。【2022年6月20日公開】

いちばん多く読まれた映画評はこの作品!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_7

『カミーユ、恋はふたたび』
ブルーレイ&DVD発売中  DVD¥4,180、ブルーレイ¥5,170/発売:gnome  販売:ポニーキャニオン
©︎2012 Fcomme Film, Ciné@, Gaumont, France 2 Cinéma

もし今の記憶を持ったまま高校時代に戻ったら…そんなタイムスリップを描いた『カミーユ、恋はふたたび』。映画ライターの月永理絵さんが選んだエンパワメントワード「変えられるものを変え 変えられないものを受け止める勇気を」は、アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーによる言葉の引用なのだそう。すでに世を去った母親や離婚間近の夫、かつての友人たちとの再会を経て、カミーユがどんな選択をするのか、ぜひあなたの目で見届けて。【2021年11月15日公開】

2位&3位の記事はこちら!

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_8_1

それぞれの体の中に閉じ込められた声に耳を澄ませ、他者とつながる過程を描いた『君はひとりじゃない』。エンパワメントワードは「体の中の叫びを見つけて」。【2021年10月18日公開】

BEST3を発表! 巻頭連載『Weekly Empowerment』でもっとも読まれたレビューは?_8_2

『ブエノスアイレス』は、ウォン・カーウァイ監督自ら手がけた4Kレストア版が全国順次公開中。エンパワメントワードは「幸せなフリをしても声はウソをつけない」。【2022年7月25日公開】

文/国分美由紀 編集/浅香淳子(yoi)