エディターであり「uncrave WHITE」クリエイティブディレクターの東原妙子さん。実は無類の温泉&サウナ好き! そんな東原さんの「ととのう」リトリート旅。国立公園内に建つ貸切温泉宿から東京のど真ん中のサウナまで、東原さんが堪能した温泉&サウナをご紹介します。

東原妙子

ファッションエディター、「uncrave WHITE」クリエイティブディレクター

東原妙子

1977年、東京生まれ。大学卒業後は銀行OLを経て出版社に転職。現在はフリーのファッションエディターとして、女性誌を中心にブランドの広告やウェブコンテンツ製作などで幅広く活躍。2020年にECブランド「アンクレイヴ」を立ち上げ、2022年からはコレクションライン「アンクレイヴ ホワイト」のクリエイティブディレクターを務める。ファッション以外にも、趣味はサウナ、温泉、旅行、漫画、グルメ(主に鮨)など多岐に渡り、飾らないキャラクターが人気のInstagramはフォロワー6万人超え。

【東原妙子の ととのい道 vol.1】屈斜路湖の大自然を独り占め♡ 一日一組の温泉宿「ワッカヌプリ」に行ってきました!

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北海道釧路市内から車で約1時間45分。広大な林を抜けて到着した「ワッカヌプリ」は、阿寒摩周国立公園の区域内、屈斜路湖に面してぽつんと建つお宿。一棟貸切の一日一組限定で、とてつもなく雄大な自然と、かけ流しの源泉を独り占めできるという何とも贅沢な場所です。

宿についてひと休みしたら、さっそく楽しみにしていた露天風呂へ!

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屈斜路湖は日本最大、世界で二番目に大きなカルデラ湖で、真冬は全面結氷するのですが、建物を出たら目の前は、見渡す限り真っ白に輝く世界。庭に建つ露天風呂では、そんな絶景を眺めながら、加水も加温もしていないかけ流しの自家源泉を24時間楽しめます。


温泉に何も手を加えずかけ流すというのは意外と難しいらしく、温度が高すぎても低すぎてもダメ。こちらの46度というのは、真冬のキリっと冷えた空気のなかでも気持ちよく入ることのできる絶妙な温度とのことで、まさに大地の恵みに感謝。

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さらに、そこから数歩階段を下りたところには、木桶で作られたワイルドな五右衛門風呂が。まわりには人っ子一人いないので、遠慮なく素っ裸でお湯にドボン! 

お湯が流れ出ることによって湖の氷が一部解けている箇所があり、温泉でのぼせそうになったら湖を水風呂代わりにしたり、雪の中にダイブしたり。これぞ温泉好きのロマン!「屈斜路湖、私の庭だっけ?」と大それた感覚を味わえてしまいます。

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ひとしきり絶景温泉と雪遊びを満喫して疲れたら、暖炉にあたりながらソファでうたた寝。むにゃむにゃ幸せ…♡

プライベートな空間で道東の雄大な自然と親しむ、他ではできない唯一無二の経験ができる宿。季節ごとにまた違った魅力がありそうなので、ぜひ再訪してみたいと思います。

【東原妙子の ととのい道 vol.2】これぞサウナの聖地! 世界遺産・知床の流氷を望む絶景リゾート

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021年6月にリニューアルオープンした「北こぶし知床 ホテル&リゾート」は、北海道の世界自然遺産・知床半島にあるリゾートホテル。目の前の海岸には1月下旬頃から流氷が接岸し、最盛期には一面氷で埋め尽くされた真っ白な大地のような光景を見ることができるんです!

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2ホテルへ向かう道すがら、まずは近くの海で流氷ウォーク! 氷の上をヨチヨチ歩く姿は、遠目でほぼペンギンでした(笑)。

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※写真は公式HPより

さてホテルに到着したら、早速サウナへ! 大きな窓からパノラマビューで切り取ったオホーツク海の風景がダイナミック!

流氷をイメージした直線的なデザインの「KAKUUNA」と、木の洞窟をイメージした緩やかな曲線の「UNEUNA」は、最上階の展望大浴場の中にあり、午前と午後で男女が入れ替わるので、初日&翌日で両方を堪能することができました。

サウナストーブは、世界一のシェアを誇るHARVIA社製で、10分に1回のオートロウリュウもあり。ストーブ上のサウナストーンは、地下30㎞以上の深部にあるマグマから生成されたものを使用しているとか。水風呂は15~16度と最適な状態だし、露天風呂スペースには外気浴用の椅子もあり、ととのい環境は万全!

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客室サウナのすぐ横はテラスになっていて、温泉露天風呂と外気浴スペースも。

プライベートな特等席で、流氷と星空を眺めながら、好きなときに好きなスタイルで“ととのい”放題♡という、ちょっともう何で俗世に戻らなくちゃいけないのかわからなくなるくらい極楽浄土な時間でした。

【東原妙子の ととのい道 vol.3】冬はサウナ&ホットプールが最高♡ 東京から70分、千葉内房のリゾートホテルへ!

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回は一泊二日の弾丸旅! 昨年夏にできたばかりの千葉・内房にある「BOTANICAL POOL CLUB(以下、BPC)」に行ってきました。東京駅から車で約70分。昼過ぎに出発しても、軽くランチをしてチェックインの15:00には間に合う算段。

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到着すると、トロピカルな木々に囲まれた真っ白な建物がお目見え。吹き抜けになったロビーにはアート作品があちこちに飾られていて、入った瞬間から開放感満点です。大きな窓の外には、BPCを象徴するプールエリアが。まわりには個性豊かなヤシの木が植えられていて、まさに南国のリゾートといった風景にテンションが上がります。

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すぐに水着に着替えてプールへ向かいます。「は?真冬にプール?」と私の皮膚感覚を心配してくださる方もいるかもしれませんが、安心してください、温水ですよ。

そう、こちらのBPCはその名のとおり、プールクラブをテーマに、ボタニカルに囲まれたプールをオールシーズン楽しめるホテル。11月1日から3月31日まで、水温を36.5~40℃に設定したホットプールを楽しむことができるのです♡

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そして注目すべきは、プールの傍らに佇むコンテナ…。これが、お待ちかね!施設内に2種類あるサウナのうちのひとつ「SWEAT BOX」なのです。

コンテナの中に入ると、全面ガラス張りの大きな窓から生命力あふれる圧巻のボタニカルビュー。おなじみ「HARVIA」のサウナストーブはセルフロウリュウが可能で、室内温度も100℃以上。冬の外気で冷えた体をカンカンに温めてくれます。サウナ後は、チラーで冷やされた冷水シャワーを浴びてから、思いきりプールにダイブ!! と行きたいところですが、40代の飛び込みは身体的にもビジュアル的にもツライので、そっ…と脚からホットプールに沈みます。


ふ~極楽~♪

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プールのまわりには、パラソルやプールベッド、プライベートに仕切られた「POOL HOUSE」が並び、冬の間は防寒のためのパラソルヒーターも設置。

プールサイドバーでも、この時期は定番メニューに加えてアヒージョやチョコレートフォンデュなど、季節限定のホットスナックやホットカクテルも販売していて、いかにも大人のリゾートといった雰囲気が漂います。ちなみにこの日は、温かいコンソメスープが無料でふるまわれていました。

泳ぐもよし、サウナでととのうもよし、星空を眺めながらお酒を飲むのもよし。ゲストがそれぞれ好きな時に好きな過ごし方ができるのがいいですよね。

【東原妙子の ととのい道 vol.4】登録有形文化財の温泉宿で贅沢サウナ&テントサウナを堪能!

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伊豆・修善寺「おちあいろう」に宿泊してきました。創業150年の登録有形文化財の温泉宿で、2019年にリニューアルした際に新設されたサウナは2年連続でサウナシュランに選ばれ、サウナー界隈でも話題になりました。

修善寺駅から車で約20分。豊かな自然に囲まれた山間に「おちあいろう」はあります。

1874年の創業時、2本の川が落ち合う(合流する)場所に建つことから、旧幕臣の山岡鉄舟が名付けたそう。以降、島崎藤村、川端康成、北原白秋など、名だたる文人墨客にも愛された歴史情緒あふれる老舗旅館です。

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本館と眠雲亭に分かれた14の客室は特徴がすべて異なり、それぞれに違った魅力を楽しむことができます。各部屋の名前は源氏物語から付けられていて、欄間にはそのモチーフが透し彫りにされているのも面白い。

今回私が滞在したのは、眠雲亭にある和洋室「浮舟」。前室、本間、ベッドルーム、さらに露天風呂付きというスイート仕様のお部屋です。

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「天狗の湯」内の洞窟風呂

さて部屋で一息ついたら、いよいよ温泉へ。

「おちあいろう」には、男女入れ替え制の大浴場が2つあり、それぞれに趣向が異なる名物サウナがあります。

こちらは、「天狗の湯」。天狗も入ったと言われる露天岩風呂と、湯けむりに包まれた幻想的な洞窟風呂を楽しむことができます。

その奥に佇むのが、“今行くべきサウナ10選”のひとつとして、2020年のサウナシュランにも選ばれた「天狗サウナ」です。室内に温泉が流れ込む造りで保温効果が高く、狩野川の眺めや壁一面に敷き詰められたヒノキの香りを楽しめるのが特徴。

サウナ内は比較的高温になり、水風呂は天然の川の水でしっかり冷たいので、バチバチにととのいたい“ガチ勢”には断然この「天狗サウナ」をおすすめしたい。

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さらに「おちあいろう」には、一日一組限定で、テントサウナをプライベート貸し切りできるプランがあり、これがまた最高すぎるのです…!

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テントサウナは宿の敷地内を流れる狩野川の畔に設置されていて、サウナで汗をかいたら、天然の水風呂(=目の前の川)に入ってクールダウン→川のせせらぎを聞きながら外気浴というワイルドな“ととのい”体験。川の水温が下がる季節は、テントの横に水風呂と温泉が設置されているので、秋冬でも「テントサウナで凍死」とかいうセンセーショナルな事態は防げるはず。

歴史ロマンを堪能しつつ、同時に新感覚の“ととのい”体験ができる「おちあいろう」での宿泊体験。貧乏性の私はやりたいことがありすぎて、ぼんやりしている暇がないくらい忙しい! 皆さま、しつこく毎年訪れたくなる気持ち、わかっていただけたでしょうか(笑)?そんな全人類(?)誰もがそれぞれの方法で最大限に楽しめる宿だからこそ、また次も大切な人とここで時間を過ごしたくなってしまうんです。

【東原妙子の ととのい道 vol.5】東京のど真ん中でサウナ! 美容発想のリュクスな「SteaMs.」へ

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女性専用スチームサウナ「SteaMs.」へ行ってきました! 肌・髪・腸をととのえる美容発想の“トリートメントサウナ”とのことで、大人女子としては気になるキーワード満載で興味津々。

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昨年、六本木にオープンした「SteaMs.(スティーミズ)」は、女性専用の“トリートメントサウナ”。

“トリートメントサウナ”とは、湿度100%のスチームサウナの中でセルフメンテナンスをすることで、リラックスしながら自律神経をととのえ、肌・髪・腸を美しく蘇らせるというもの。自律神経ガタガタの私は、その説明だけでもう心が躍ってしまいます。

階段を下りて地下の扉を開けると、そこはハーブの香り漂う癒しの空間。壁やインテリアの曲線的なモチーフもどこか有機的なムードを感じさせるデザインで、女性が自然と力を抜いてくつろげるよう演出されています。

SteaMs.では、シャワー付きのスチームサウナ「RETOX」と、薬効成分のあるハーバルスチームサウナ「TERRA」という2種類のサウナに交互に入るのが基本形。

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まずは、もくもくのスチームで満たされた「RETOX」へ。

「RETOX」の最大の特徴は、個々に分かれたブースで自由にセルフメンテナンスができること。

各ブースにはシャワーとアメニティがついていて、フェイシャルスチーマーを頭のてっぺんからつま先まで全身で浴びているような贅沢な蒸気の中、自分に合ったボディ&ヘアケアをより効果的に施すことができるのです!

10~15分ほど入っていると、お肌の潤いとともに体の芯から温まっているのを体感できます。

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 スチームサウナで温まり、一通りメンテナンスを終えたらリラクシングエリア「NEST」でひとやすみ。このとき、しっかりと水分補給を忘れずに!

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続いて薬効成分のあるハーバルスチームサウナ「TERRA」へ。

ハーブの香りとブルーの光に包まれた神秘的な空間では、何も考えずにゆっくりと深呼吸を。全身に血液が巡るのを感じながら、ハーブのパワーを凝縮したスチームを肌から呼吸から吸収します。

スチームのハーブは、植物療法のオーソリティである梅屋香織さんによるブレンド。サーカディアンリズム(24時間周期のリズム)に沿った、昼と夜それぞれの時間帯や季節に合わせてブレンドを変え、ONとOFFの両面から自律神経を調整してくれるのだとか。

きめ細かくて芳醇なスチームサウナのクオリティはもちろんのこと、女性専用ならではの細やかな配慮と隅々まで都会的で洗練されたセンス、そして、仕事や用事の合間にさっと2時間で美しく健康になれる手軽さが最高すぎる…♡

ストレスから解放され、ただただ心地よい空間を満喫しながら、丁寧に自分自身を“ととのえて”あげる——そんな穏やかな時間を持つというのは、多忙な女性にとっては何よりの贅沢だなとしみじみ実感。