yoiクリエイターのくどうあやさんによる、イベントレポート記事を公開! 今回レポートするのは 、対話のきっかけをつくるコミュニケーションカードゲーム「セキララカード」と、スウェーデン発インティメイトブランド「LELO」がコラボしたカードゲーム「LELO×Sekirara Card」の体験イベントです。

【yoiクリエイターズとは?】
yoiの読者としての目線を生かし、語学やアート、文章表現などのクリエイティブスキルを発揮して、情報を発信していくクリエイターのこと。ビューティーやウェルネス、カルチャーや社会派の記事など、それぞれの得意分野でyoi読者におすすめのコンテンツを毎月配信します。メンバーは25年1月現在、くどうあやさん、石坂友里さん、高橋琴美さん。

くどうあや

大学院生

くどうあや

都内の美術大学に通う大学院生。社会問題に関心を持って活動や研究を行う。イラストと文章を書くことが趣味です。

「心と体のコミュニケーションを大事に」両ブランドの理念が共鳴して実現したイベント

会場の様子 LELO セキララカード

◆「セキララカード」とは?
藤原紗耶さん自身の恋愛経験から生まれた、大切な人との対話のきっかけをつくるカードゲーム。カードを引いて、4レベルに分かれた55の“セキララ”な質問に答えることで、よりお互いを知るきっかけに。2023年に発売した「カップル」と「フレンズ」の2タイプ(ともに¥2980)は、ともに日本語と英語の2カ国語表記。2024年5月にはカップル用のアプリ「Sekirara-カップル質問ゲーム」もリリース。「リプロダクティブヘルスアワード2024」で特別賞セクシュアル・ライツ部門を受賞。

◆LELOとは?
2003年にストックホルムで誕生したラグジュアリープレジャーブランド。2024年のカンヌライオンズデザインアワードのほか、これまで多くの賞を獲得し、現在は160カ国以上で販売されている。​​パーソナルマッサージャーにとどまらず、フェムテックやフェムケア製品、コンドーム、その他ベッドルームアクセサリーにまでラインナップを広げている。

セキララカードはこれまで、大切な人との対話のきっかけをつくるカードゲームとしてこれまで「カップル」「フレンズ」のほかに、家族向けの「ライフインタビュー」など、コミュニケーションの内容に合わせて商品を展開してきました。そして、今回新たに限定発売したのが、セルフプレジャーブランドのLELOとのコラボ商品「LELO×Sekirara Intimacy Deck」。「心と体をつなぐ、大切な時間を。」をテーマに、パートナーとも友人とも楽しめる、少し大人なインティメイト質問カードです。

LELOはデザイン、革新性、技術、評判において市場をリードしており、ラグジュアリープレジャーブランドとしての地位を長年にわたって確立してきました。ただアダルトグッズを販売するだけでなく、性別、性的指向、人種、年齢を超えて満足を届けるためのセルフケアを推進することを目標にしているブランドです。「自分と向き合う」「パートナーと向き合う」といった、心と体のコミュニケーションを大事にするというブランドの理念が共通していることで、今回のコラボイベントが企画されました。

自分の心と体と会話する

LELO プレジャーグッズ

イベントはセキララカード代表の藤原紗耶さんと、LELOのビジネスデベロップメントマネージャーのオルガさんからの挨拶で始まりました。

オルガさんは、LELOは、自分の体の魅力に気づいて、自分自身をもっと大切にするきっかけをつくるための会社でもあると語っています。

会場の机の上にはLELOの商品が置かれており、参加者は実際に触りながらディスカッションをしました。セルフプレジャーグッズというと性的な目的のみで使われるという認識を持っていましたが、ディスカッションを通して、女性自身の身体や心の健康のためにも役立てることができるということを知ることができました。

また、藤原さんはセキララカードを使って、恋愛の深い話を友達とも家族とも話せるようになることで、自分自身の幸福につなげてほしいと語っていました。

セキララカード

挨拶が終わると、実際にカードゲームの遊び方について説明があり、各テーブルに集まったゲストとコミュニケーションツール「セキララカード」を利用したカードゲームの体験が行われました。

カードには20項目の質問が書かれています。カードに振られた番号はそれぞれの質問のレベルを表していて

レベル1 恋愛について
レベル2 セルフプレジャーについて
レベル3 セックスについて

の中から、自分が答えたいレベルのカードを選びます。席順にカードを引いて話し、終わったら次の人に渡すといった流れで進みました。話したくない内容はパスをすることもできるため、答えたくない質問があっても安心して参加することができます。会場では多くの人が初対面ということもあり、自己紹介を交えながら順番に質問に答えて行きました。

私はレベル1のカードを引いたので、映画に出てくる好きな恋愛シーンなどカジュアルな質問に答えることができました。一緒にプレイする人との関係性でレベルを決めるなど、さまざまな楽しみ方ができるのではないでしょうか。

一周目ではどんな話をすればいいのかと戸惑ってしまうこともありましたが、話に共感できる部分があったり、自身とは違った価値観の人との会話につながったりすることで徐々に話が広がっていきました。プライベートな内容まで共有することには抵抗感がありましたが、二週目になると自然と話したくなってしまう空気ができあがっていました。

「終わる頃にはマブダチのようになっているはず」という藤原さんの言葉のとおり、回数を重ねるにつれて、話の内容も自然と深くなっていき、友達にも話したことがないような内容まで話してしまっているところが面白いです。

後半には異なるテーブルの人と混ざって交流する時間もあったのですが、ゲームを通してオープンになった参加者同士の交流は、初対面とは思えないほどの活気がありました。

カップルだけでなく、友達とも楽しみたい!

今回のイベントではセキララカードを女性同士で使ったことで、仲のよい同性の友人と使ってみても面白いと感じました。イベントでは初対面で年齢も異なる方々とカードゲームをしたので、内容によっては共有しづらいと感じることもありましたが、同時に人それぞれの価値観の違いにも気がつくことができました。仲のよい友人など、もともとお互いのことをよく知っている関係性の人同士で使うと、よりオープンに楽しむことができそうです。

性に関係する話題は普段は親しい友人の間でも話しづらい内容かもしれませんが、だからこそ誰かに相談してみたいと思ったり、体験を共有したいと思うことがあるかと思います。そんなときにこのカードがあれば話題のきっかけのひとつにもなるのではないでしょうか。

撮影・取材・文/くどうあや